新型ウイルスが世界中で感染拡大し、日本にも大きな影響が出ています。


サプライチェーンの寸断による中国や日本での自動車、自動車部品の生産への影響、自動車販売や小売り業の販売減少、中国を中心とする日本への観光客減少によるインバウンド需要の落ち込み、学校一斉休業による子供達や保護者の皆さんへの影響、各種イベントの中止や延期などによる自粛ムードの拡がり等により、日本経済全体の急激な悪化が顕在化してきました。


通常国会では、衆・参議院の予算委員会はじめ各委員会においても、新型ウイルスへの対応が大きな論議テーマとなっています。学校一斉休業に伴い、小さいお子さんを家で留守番させるわけにはいかないために会社を休まざるを得ない保護者の皆さんには、給与補償を行うことで安心して子供達のために休むことができる新たな休業助成制度を早期に作っていかないといけません。


さらに、経済への影響が長期化した時には、企業の資金繰りを徹底的に支援する融資制度の拡充、働く皆さんの雇用を最大限維持していくための雇用調整助成金の支給要件緩和や支援内容の拡充など、企業支援、雇用維持のための施策をしっかり整備していきたいと思います。


また、医師の判断により新型ウイルスの検査が必要とされた皆さんには、速やかにウイルス検査ができる検査能力を増やしていくことも早急に進めないといけません。また、更なる感染拡大に伴い、国民生活に深刻な影響が及ぶような最悪の事態にも対応できる体制を整える観点から、法的根拠に基づき緊急事態宣言を出して、これまで以上に迅速かつ、きめ細やかな対策が実施できるよう、速やかに法改正を行うことも必要です。


新型ウイルスの危機を国全体で、国民の皆さんとともに乗り越えていくためには、日本全体がONEチームで対応していくしかありません。その先頭に政治が立ち、リーダーシップを発揮していくことが今まさに求められていると思います。


今後、新型ウイルスの影響がどのようになるか見通すことは困難ですが、引き続き手洗いや咳エチケットなど、一人ひとりが出来る自己防衛はきちんと行っていきましょう。


活気ある日本、社会とするため、新型ウイルスの危機をみんなで乗り越えていきましょう!